八村塁(はちむらるい)選手がワールドカップ前最後の強化試合・対チュニジア戦を欠場し話題になっています。
会場に応援に行ったファンからは落胆の声が聞こえるとともに、なぜ欠場したのか?という疑問の声も寄せられました。
今回の記事では八村塁選手がチュニジア戦を欠場した理由
・チーム状況
・コンディション不要
意味について、詳しく・わかりやすく解説いたします!
八村塁がチュニジア戦を欠場した理由は何?
八村塁選手が2019年8月25日に行われた日本代表vsチュニジア代表戦にベンチ入りせずに欠場しました。
公式な理由としては「チーム状況とコンディション不良」と発表されています。
日本バスケットボール協会(JBA)は公式ツイッターで「チーム状況とコンディション不良により、以下の2選手が欠場となります」と、八村と篠山竜青の外れた理由を発表した。(Yahooニュース)
これを受けて、チーム状況やコンディション不良って一体どういう意味?と疑問に思う方もいると思います。
次項で、八村塁選手がチュニジア戦を欠場した理由の「チーム状況とコンディション不良」についてもう少し詳しく、わかりやすくり下げたいと思います。
八村塁欠場理由の「チーム状況とコンディション不良」ってどういう意味?
八村塁選手は
8月24日に行われた日本代表vsドイツ戦では個人得点31点
8月23日に行われた日本代表vsアルゼンチン戦でも23得点
とチーム最多の得点を決めており、ほぼフル出場でした。
その連戦からの、8月25日の欠場。
怪我でもしてしまったのでしょうか?
八村塁欠場理由 ①チーム状況とは?わかりやすく解説
八村塁選手の欠場の理由は怪我ではありません。
先に結論を言ってしまえば、今回八村塁選手が欠場した理由の一つは
「八村塁選手がいなくても戦えるチーム作り」
が目的と言えます。
ですが、今回八村塁選手が欠場した理由とされる「チームの状況」の意味を理解するには、「強化試合」についての理解を深める必要があります。
●強化試合とは?
強化試合とは、簡単に言えば「本番の大会の前の準備・調整のための試合」のことを指します。
言ってしまえば強化試合も練習の一貫と言えるでしょう。
普段の練習でやっているフォーメーションや戦術などを、本番さながらの実践形式で「練習」できる場となります。
どんなスポーツでも「本番の大会で結果を出す」ために普段の練習を積み重ねますよね?
そして本番の大会で勝ち進むためには
強化試合=実践形式の練習の場
と捉え、監督やチームはあらゆる状況を想定して 準備=練習 が必要です。
例えば、本番の大会中に万が一八村塁選手のコンディションが万全でなかったり、怪我で出場ができなくなってしまう可能性もゼロではありません。
もしも(万が一)の状況
↓(イコール)
八村塁選手が何らかの理由で出られなくなった時
↓(イコール)
そのために「準備をしておく」=練習
と捉えることができますよね。
よって、今回の強化試合では「八村塁選手がいない時のための練習をした」と言うことができます。
八村塁欠場理由 ②コンディション不良とは?わかりやすく解説
八村塁選手が日本代表vsチュニジア代表戦を欠場したもう一つの理由として公表されたのが「コンディション不良」です。
コンディション不良といっても、八村塁選手が怪我をしたわけではありません。
言葉そのまま「コンディションが万全でない」ということです。
例を挙げると
・前2日間の試合の疲れが取れていない
・ハムストリングの張りに違和感を感じる など
といったことなども、コンディション不良に含まれます。
八村塁選手は日本代表選手である前に、NBAのワシントン・ウィザーズと年俸5億円で契約をしている選手です。
よって代表活動に参加するには契約チームの許可が必要になります。
なぜなら、万が一代表戦中に怪我をしてしまうと契約チームの試合に出ることができなくなり、契約チームにとって不利益を与えることになってしまいます。
ですから、プロ選手にとっては「絶対に怪我をしないようにコンディションを100%の状態に保つこと」が仕事になります。
逆に言えば、コンディションを100%に保てていないのであれば「休養」をとることも仕事の一つになります。
今回の八村塁選手のチュニジア戦欠場については、ほぼフル出場した2連戦の疲れをしっかり取り、コンディションを回復させるための欠場とみて間違いないでしょう。
それも仕事のひとつですからね^^
NBA選手は本当は国の代表を辞退したい?
前項で説明したとおり、プロ選手は所属チームとの契約で年俸をもらい家族を養い、生活をしています。
そういった視点から考えると「代表選手としてプレイする」ことはリスクになります。
なぜなら
1、代表活動で基本的にはお金がもらえるわけではない
2、代表活動で怪我をするリスクがある
3、得られるのは国の代表としての誇りと名誉だけ
からですね。
もちろん、気持ちとしては全員が代表としてプレイしたいはずです。
ですが実際にアメリカ代表として強化試合に参加している最中に骨折をしてしまい、シーズン丸1年以上を棒に振ってしまったという選手もいます。
「国を代表する=光栄なこと」ではありますが、生活のため・家族のために稼ぐことを優先するのであれば
リスクを追わない=代表を辞退する
という選択もあり、実際に代表召集を辞退する選手は増えていっています。
「8月末に中国で開催されるワールドカップ。その優勝候補に挙げられているアメリカ代表では、出場を辞退する選手が増え続けている。」
「これだけ辞退が相次ぐのは、NBAのスタープレーヤーがアメリカ代表に価値を見いだせていないことになる。長く厳しいNBAのシーズンを戦うことを考えると、万全の準備が求められる。ハーデンのように代表への愛着、国際舞台でプレーすることの意義を語っていた選手も、現実を考えると9月はシーズンに向けた準備に専念したいのだろう。」(バスケットカウントより)
八村塁選手はなおさら、NBAの中では新人でまだまだこれからの選手です。
そういった状況で万が一怪我でもしてしまえば、来シーズン以降はどうなるかわかりません。
評価も簡単に下がってしまう可能性があります。
本当は八村塁選手の緊張感やプレッシャーは並大抵のものではないんですね。
とはいえ、本人は楽観的な性格でポジティブな選手なので、怪我さえなければどんどん成長して、活躍していくことでしょう!
まとめ
八村塁選手が日本代表vsチュニジア戦を欠場した理由を詳しくわかりやすく解説いたしました。
日本代表として戦うことは当たり前のことではなく、リスクを負いながら覚悟のもとで参加しているということがわかりましたね。
もちろん八村塁選手だけに限りませんが、特に八村塁選手にはスター選手として、日本の希望として10月から開幕するNBAで活躍してほしいですね!